塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

【小5算数】小数かける小数は、実は鬼門(とダウ暴落)

現在、午前8時です。

みなさん、おはようございます。

 

守山小幡教室です。

 

ヤフーニュースのダウ暴落ニュースの通知で目が覚めました笑

 

さぁ、日本株式はどう動くのか。

今週月曜に、”二番底を警戒して買いに動けなかった”、という記事を書きましたが、買い場が到来するかもしれませんね。

3月後半の一番底の値を意識して見て行こうと思います。

 

・・・いや、清々しい朝ですね笑

 

はい。ここから本題です。

本日は、小5算数の壁です。

 

 

そもそも、小5から算数は飛躍的に難しくなる

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見出しの件は、みなさん、ご承知の通りです。

今回のコロナで厳しいのは、実は小6ではなく、小5なんですよね。

小6は割とカリキュラム的に余裕があり、大体正負の計算の予習をやることが多いです。

対して、小5はカリキュラムの量・質ともにかなり重たいです。

 

では、なぜ小5の算数に壁があると言えるのかいうと、小4→小5で、大きく算数の質が変化するからです。

 

それは、計算技術→概念の理解、という変化です。

 

つまり、”やり方””手続き”をメインとした内容から、”理解””活用”がメインとなる内容に変化する訳です。

 

「割合」の難しい所以を考えてみましょう

ぱっと頭に浮かぶのは、やはり「割合」です。

私自身も、遠い遠い記憶を紐解いていくと、「割合」を習った当初はサッパリだったと記憶しています。

 

く・も・わの手続きは分かるんだけど、文章題に適用できない。

または、式と答えもあってるんだけど、なんか分かったような分かってないような感覚だった気がします。

なんだかんだで、”感覚的に違和感がなくなった”のは、中1の方程式ぐらいだったと記憶しています。

 

自分がこんな感じだったから、この”感覚的に”って部分は大事なんじゃないかと思っている訳です。

 

掛け算なのに、減る→違和感

この割合の話って、関連単元をさかのぼることが可能です。

 

割合→単位量→小数かける小数

 

って感じですかね。

 

割合って、本質的に小数かける小数だと思うんです。

 

2.8×0.45=1.26

 

こんな感じの小数の筆算を、今まさにやっているところですね。

 

単に、計算単元なら良いんです。

生徒達は、九九を使って、上下足して、位を移動する。

・・・できました。

なんの疑問も持ちません。

 

でも、

 

1cm2.8gの棒から0.45cmを切り取りました。この重さは何gでしょうか。

 

 

となると、「あばばばばば」って笑

 

ある程度、文章題の”意味”を理解して”見通し”を持って解ける、”優秀な”生徒さんでも、

 

1cmから0.45cmだから、重さも小さくなるな。よし!割り算だ!

 

とか、なります。

 

大人が見ていると、腰砕けの流れですが、良く考えて欲しいんです。

 

子どもにとって掛け算って、”ごっそり数が増えるもの”、ってイメージがあると思うんですよ。

”答えは、減らさなきゃいけないんだから、割り算っしょ!!”って考えても、ある意味で分からなくはないんですね。

 

なぜ、概念理解が中々進まないか

当然、学校でも四則の本質的な意味ってのは、授業で説明していると思うんですが、結局演習の場面では、計算ドリルに収束していくのが通常です。

なので、四則の意味ってのはスポイルされたまま、計算スキルにばかり意識が行きます。

 

以前、引き算の本質って記事を書きました。

kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com

 四則の本当の意味での理解ってのは、易くないです。

何度も何度も発問し、生徒達に考えてもらい、それこそ”感覚的に”違和感がなくなるまで、繰り返さないと身に付かないことが多いです。

なぜそう思うかというと、私自身が小学生の段階で四則の意味合いについて、しっかり理解していたかというと、”NO!!”だからです笑

 

単純に私の能力が低いだけかもしれませんが、目の前の生徒達を見てきても、やはり私と同じだな、という感触は持っています。

 

だから、授業中に四則の意味を発問することは、私の中でマストとなっています。

(わざわざ、HPの「小学生指導」のところにも明記しています)

 

それぐらい、”四則の意味合い”ってのは、しっかり鍛えていく必要がありますし、”数学”や”理科”の土台になる部分でもあります。(主に方程式と物理・化学単元計算)

 

ついでに書いておくと、この”意味合いの理解”ってのは、計算問題を繰り返せば身に付くものではありません。

だって、演算中は、演算手続きしか頭にないから。全くの別スキルです。

 

この辺が、実は、習い事の変更とかにも関わってくるのですが、色々各方面に配慮して、この辺りの事は書きません。

てか、書けません笑

 

本論に引き戻します

さっくり書くつもりが、脱線しまくってしまいました。

タイトルの話に戻ります。

 

先述のように、子どもは”増える(+)、減る(-)、ごっさり増える(✖)、ごっさり減る(÷)”、的なざっくりイメージを持っており、理解が及ばなくなった時に、このイメージで、なんとなく処理しがちです。

 

今回の話だと、”1未満の小数をかけると、元の数より小さくなる”というのが、このイメージに反しており、文章題などでうまく適用できない、ということでしたね。

 

さらに、話を進めると、実は当たり前にやっている下記の小数✖小数。

 

2.8×0.45=1.26

 

 

これ、割合の計算まんまですよね。

 

2.8の45%は1.26

 

実は、この計算の意味合いが分かっていれば、割合もすんなりいきます。

(く÷わ=もは、また別の感覚が要りますが)

 

また、下記の文章題の本質は”単位量”であり”速さ”です。

 

1cm2.8gの棒から0.45cmを切り取りました。この重さは何gでしょうか。

 

 

”1cm2.8g”という単位量を使って、変化後の量を求めるスキルですね。

この単位量を3m/秒、180m/分、10.8km/時とかに変えたものが、速さですね。

 

どうでしょうか。

小数かける小数単元の大事さが伝わったでしょうか。

 

単に演算としてでなく、”1未満をかける”とは、どういう意味合いなのか、ということをしっかり理解させていく必要があると考えます。

 

さらに、もう一発。

 

1本60円の鉛筆があります。5本買いました。いくらですか。

 

 

本質的には、一つ前の文章題は、この文章題となんら意味合いは変わりません。

この文章題が出来ない子は、基本的にはいないはずです。

 

だから、単位量、割合、速さも、上記の文章題と同じだ、と理解している子は解けます。

別物と思ってしまう子は、苦戦します。

 

 

色々と脱線してしまいました。

あちこちに話が飛んでいて、結局何が言いたいのか?って感じになってしまいましが、ご家庭での指導などでお役に立てれば幸いです。

 

では、買い場の到来を信じて、また次回の記事でお会いしましょう。

 

さあ、日経ー600円。

いい感じに下がり始めましたね笑

(現在9:26)