塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

【高校生英語】遠い接続詞???【ハイレベル私大、国公立2次には必須】

Despite the fact that seas and oceans provide us with food and energy and are useful in so many ways, some people treat them very carelessly.

 

 

どうも。

守山小幡教室です。

いきなり英語で記事を書きだした訳ではございません笑

 

今日はタイトル通り高校生の英語指導について書きます。

 

高校生の英語といえば、単語、文法、文構造把握、長文読解のスピード、英作文、リスニングと取り組まなければならないことが多岐に渡りますが、本日はその中でも手薄になりがちな”文構造把握”のお話しになります。

 

 

どこが躓きポイントか、分かりますか?

で、文頭の英文です。

これ、一見すると、単語も大したことなく、構造自体もシンプルに見えますよね。

ぱっと見だと、特にひっかかりもなく和訳できそーに思えるかもしれません。

 

でも、一つだけ、未訓練の高校生にとってはひっかかるポイントがあるんですよね。

 

皆さん、お分かりでしょうか?

 

躓きポイントはココ

Despite the fact that seas and oceans provide us with food and energy and are useful in so many ways, some people treat them very carelessly.

 

はい、3番目のandです。

 

・・・いや、ちがいますよ。and自体が訳せない、なんてことちゃいますよ。

 

”andが、どこを、どーつないでるか”

この処理に困ってしまいがち、という話です。

 

”等位接続詞”ってやつです

「遠い接続詞???」・・・ではありません。

f:id:kobetushidou_obata-naeshiro:20200611113042p:plain

わざわざ画像を作ってまで、やってしまいましたね。

これがおじさんの伝家の宝刀、”おやじギャグ”ですね。

 

・・・ええ、おじさんには許されると思っていますが、何か???

 

え~、脱線しましたが、「等位接続詞」です。

 

これが、ある程度の構造を持った英文の解釈に必須知識となります。

センターレベルなら特に問題ないですが、それ以上のレベルになるとこやつを処理できないと撃沈です。

 

要はですね、「等しい」んですよ。つなぐものが。

 

”等位接続詞”の働き

接続詞ってのは、当然つなぐ働きを持っています。

なので、”A 接続詞 B”の形を取りますね。

 

で、等位接続詞の場合、AとBが”等しいもの”をつなぎます。

その”等しい”というのは、下記の2点での観点となります。

 

1.単語と単語/節と節/文と文

2.単語と単語の場合、同じ品詞や役割をつなぐ

  例)名と名(SとS、OとOなど)、副と副、形と形(CとC、限定用法の形と形など)

 

1.は単位での等しさ、2.は品詞や役割での等しさになります。

 

”等位接続詞”の処理の仕方

では、実際の処理の仕方です。

文頭の例文を使って説明していきます。

 

まず、さっさと等位接続詞の”直後”を見ましょう

Despite the fact that seas and oceans provide us with food and energy and are useful in so many ways, some people treat them very carelessly.

areがきちょりますね。

 ※ここで、food(名) and energy(名) and are(V)・・・あれ???ってなる訳です。

 

はい、どうあがいても、地球がひっくりかえっても、私が億万長者になったとしても、areの品詞はVです。

→ここで、節と節、文と文をつなぐ可能性が消えます。

   節や文ならS,Vの並びになるはずですからね。単と単に絞ります

 

次に、Vという品詞、役割と”等しいもの”を前から探します。直前のものです。

Despite the fact that seas and oceans provide us with food and energy and are useful in so many ways, some people treat them very carelessly.

 

 隊長!発見しました!!

provideです!!

 

で、<seas and oceans> provide・・・ and are ・・・

       共通の S                 V 1                        V2

という形が見えてくる訳ですね。

 

・・・ってな感じですね。やるこたぁ大したことないです。

でも、処理の仕方を知らないと困ってしまいますし、入試レベルはもっともっと複雑ですからね。

 

個人としては、この処理の仕方を学校で習った覚えはないんですが、どうでしょうかね?

私は基本学校の授業は寝ていたので、自信がないんですが・・・苦笑

 

この力は主に下線部和訳の問題で力を発揮します。

学校によっては、2次が下線部和訳だらけ、なんて学校もありますので、これが分かっていないと、”チーン・・・”する場合があります。

でも、センターでは要らないので、センター終わって、赤本解いてみると、まぁ”チーン・・・”ってなりがちです笑

なので、早目に文構造は取り組んでおいた方が良いです。

 

はい、オヌヌメの一冊をどどどん。

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

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 もう、言わずとしれた名著。

旧帝大早慶上智レベルの入試問題を題材に、西きょうじの理路整然とした解説(と自慢)が冴えわたる!!

 

え、信用できない???

 

大丈夫です。武田塾でも推してるやつなんで笑

てことで、最後は他人様の御威光にあやかる形で締めさせて頂きまーす。

 

次回予告

次回は、”算数:5年生の壁”をお送りする予定です。