塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

愛知で導入されたスタディサプリ。活用状況はどうなの???

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それなりに大きく扱われたニュースなので、けっこー知れている話だとは思うのですが、愛知県立の高校生は6月~翌年3月まで、スタディアプリが無料利用できるようになっています。

コロナでの学習遅れを取り戻すために行われた措置ですね。

税金投入してやっている訳ですが、これがどの程度利用されているか、ちょっと気になっています。

※あらかじめ断っておきますが、利用状況のソースに触れる記事ではありません。

 

 

問題点

まぁ、ぱっと見ただけで問題点だだもれなのはいわずもがなですが。

 

私立や名古屋市立の高校は対象外なんですよね。

同じ県民であり、等しく納税者の子どもであるのに、サッパリ意味不明ですね。

特に名古屋市立は同じ公立ですからね。

 

・・・まぁ、トリエンナーレに代表される県と市の軋轢が、こんなところまで飛び火している訳ですよ。

全くもってあほらしい話です。

大人なんだから、趣旨を鑑みて施策を打ってほしいもんですね。

 

利用状況の予想

教室を立ち上げたばかりなので、高校生は”名古屋市立”の生徒のみなので、実際の活用状況は分かっていません。

 

ですが・・・、『ほぼ活用されていない』というのが私の予想です。

 

というか、大方の人の予想笑

 

そもそもなんですがね。

これって、”各家庭”に向けてんのか、”各県立学校”に向けてんだか、はっきりしないんですよ。

誰が音頭とって活用推進していくのか、分かったもんじゃない。

 

”各家庭”だとしたら、無茶ぶりもいいとこ。

いきなり「スタディアプリ、無料です」っていって、親も分からないし、生徒もどうやって使っていいかわかったもんじゃないでしょ。

恐らくこのフェーズになっている生徒が多いんじゃないでしょうか?

 

”各県立学校”だとしても、無茶ぶりなのは変わらない。

そんなのと無縁の世界で生きてきている先生も多いでしょうから、一度も授業を見ることなく、端から無視を決め込んでいる先生もいるでしょう。

6月から授業が開始している訳なので、進度の遅れを取り戻すことに気がいっており、スタディアプリのことなんて、忘却の彼方、みたいな。

 

行政らしいと言えばらしいですが、「おら、用意してやったぞ!ありがたく使えや!!」的なやり口は、税金の無駄遣いじゃないでしょうか。

 

各高校の情報も見てみたのですが、無料利用可能のアナウンスと、登録手続きまでは案内出してるところもありましたが、使い方まで踏み込んでいるところは基本なかったですね。

 

・・・意味あんの?それ?

 

スタディアプリは強力なツールです。

使い方さえしっかりすれば、すばらしい成果をあげると思います。

それこそ、高校に行く必要がなくなるくらいに笑

 

ですが、あくまでツールなんですよね。

使い方まで踏み込んで提案しなくては、なんら効果を発揮できないと思うんです。

県も”運用フェーズまで踏み込んだ提案”までをリクルートに依頼すべきだったと思います。

 

なんかSEOコンサルの問題点みたいな話になってきましたが、今からでも全然遅くないので、私立と市立の学校への提供と、運用提案依頼と学校への活用教育をやるべきだと思います。

 

既に今年度いっぱい契約してしまっている話なので、少しでもその効果を上げて欲しいのと、これを機に愛知の高校教育に動画授業を定着させる一つの壮大な実験にもなり得るからです。

 

これ、授業動画だけでなく、先生側の管理機能まで入れてるんですよ。

からしてみれば、うらやましくてしょーがないんですが。

あれやこれや色々試してみたいことが山のようにあるんです笑

※塾ではスタディアプリの利用は禁止されています

 

まぁ、そういった妬みwもありつつ、こんなこと書いています。

 

名古屋市立山田高校の取り組みのご紹介

で、ですね。

上記のようなことを考えていたら、なんと”名古屋市立”に、コロナ以前からスタディアプリを取り入れている公立高校がありましたよ、と。

 

名古屋市立山田高校ですね。

teachers.studysapuri.jp

 

リンクを読んで頂くと、成績への反映やテストへの入れ込みと、なかなかに活用促進のための制度設計がなされているのが見てとれます。

 

・・・なんだ。既にノウハウ持ってる公立もあるんじゃん。

なぜ、横展しないのか???

 

というのが、率直な感想。

当然、各高校のレベルに差はありますので、一様に同一の利用方法を展開はできないと思いますがね。

全国的に活用が進んでいるスタディアプリだからこそ、リクルートさんに知見も蓄積されていきていると思う訳ですよ。

 

ちゃんと設計すれば、良い効果をもたらすと思うので、今後の取り組みに期待したいと思います。

 

 

まず、名古屋市と愛知県は仲直りを!!!笑

 

PS

バリバリ活用しとるわ!!ボケぇ!!!

って状況でしたら、ごめんなさい(;^ω^)

あくまで予想なので・・・。