塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

【2020年度小学校教科書改訂】QRコードが付きまっす【教育の方向性への私見】

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QRコード大活躍


こちらの記事の続きとなります。

 

kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com

 

算数で「速さ」が6年→5年になったこと、「代表値の意味や求め方」が中1→小6になったこと、社会で「竹島尖閣諸島が日本の領土であることを明記」など色々ありますが、この記事では、“教科書にQRコードがついたよ!!”ってことについて主に書いていきます。

小学英語は次の記事かなー。

 

 

QRコード、つけました!

 

えーと、まず、QRコードデンソーウェーブの開発技術です!!

 

・・・じゃなかった、

 

デンソー社員さんは、トヨタさんを・・・

 

・・・でもなかった、

 

えー、教科書にQRコードがつきます。

(教材会社さん、パクられましたな。ぐははは!)

 

各科目のコンテンツ

 

英語:①音声②動画の再生

→①ネイティブの発音の確認②会話フレーズの利用シーンの再現

 

国語:①作家からのメッセージ②題材中に登場する事物のイラストや写真③漢字・言葉の練習④筆順アニメーション⑤授業用ワークシート⑥官公庁や企業のWebページへのリンク

→①?②?③先生の授業補助④?⑤先生の授業補助⑥(企業HPのSEO対策 笑)

 

社会:①農家の仕事の様子②工場内部の様子

→①職業理解の醸成(これはありでしょ。ついでに年収とかも紹介してほしい!)②視覚情報による理解促進(世界でもトップレベルのラインを拝みたい!)

 

算数:①導入に使える既習内容の問題②まとめに使える復習問題③図形の変形や移動のシュミレーション④統計でグラフや表を作成するソフト

→①②先生の授業補助③あり、かな?(それを脳内で動かして軌跡を線分や面として再現する力が数学、って気もするけど)④エク?せる??

 

理科:①天気の変化の様子②月の見え方のシュミレーション

①②写真の代替。(変化の連続性が見えて良いのでは)

 

透けて見えるもの

 

 

なんか、申し訳程度に入れ込んだものもありますが、方向性も見てとれますね。

大別すると以下の3つでしょうか。

 

  1. 英語の「話す」「聞く」力への注力
  2. 先生の授業支援
  3. 映像化すると分かりやすくなるもの

 

3はついで、って感じもするので、1と2がメインでしょうかね。

1については、グローバル社会のために、まぁ不可避な話なんでしょう。

2についても社会的要請ですね。ただ、現場がどう感じるかは正直分からないです。先生も今までの蓄積がありますからね。

 

上記に関しては、ある地域では「ご家庭におけるプリンターの有無」というアンケートを行ったらしいですよ。紙やインク代も馬鹿になりませんので、なかなか難しい問題を孕んでいると思います。

 

時代の先を考えてみる

 

 

間違いなく、指導に関してICTが絡んでくる度合は増すでしょうね。

リクルートスタディアプリもそうですが、ここ数年、資本が教育に流れている動きを感じていますし。

アメリカはかなりこの動きが進んでいますよね)

 

この方向性なら、最終的に授業コンテンツは全て映像化という線も考えられます。

どのみち、現状でも、中学にあがると教科毎に専門の先生に分かれるわけだから。

 

先生は、集団生活を教えたり、授業理解度の低い子のフォローをしたり、とフレキシブルに教育が行える気がする。

ただでさえ、授業外の業務が多すぎて、過重労働が問題視されてる訳だし。

 

我々塾の講師の仕事も様変わりするでしょうね。公教育が用意する映像コンテンツが、〇進さんのような、超ハイレベルコンテンツだった場合、”授業”というコンテンツは成立しなくなります。

 

ただ、それで我々の仕事がなくなるか、というと、そうも思いません。

ここが難しいところで、“授業として良質なコンテンツ”を提供するだけで、人が成長するとは思えないからです。

 

たかが塾の一講師が何をほざいているか、と思われるかもしれませんが、意外と様々な事に対して、塾の講師というものもアプローチしています。

 

それらは、習慣であったり、志向であったり、考え方であったりします。

下記の過去記事の生徒さんは、上記の諸々が結実して、行動や習慣となって表れたパターンです。

だからこそ、私は、成長を感じます。

 

kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com

 

私には、ぽちっと押すと、ぱっとやる気がでるというスイッチは分かりません。

情けなく、生徒にぶつかっていくだけですが、“成長”したと思って頂ける塾でありたいですし、でないといけないと思っています。

 

 

うーん、最初は情報提供の記事のつもりでしたが、後半はかっこ悪い感じになってしまいました。

次は英語の記事ですが、ここもたぶんかっこ悪くなると思います笑