【暗記は“下ごしらえ”】チョ☆チョニッシーナマッソコぶれッシュ☆エスボ☆グリンバンバーベーコンさん だね!【覚えられるようにもっていこう】
さて、謎タイトルでこんにちは。
この言葉が分かった人は、かなりのジャンプフリークとお見受けします笑
私に“シュールとはこういうことだ”と教えてくれた、『すごいよ!!マサルさん』の一コマですね。
なんで冒頭こんなんやねん?とお思いでしょうが、私、これ、今でも覚えているんですね~笑
そこを話の切り口にしていこうかと。
特に社会なんかそうだと思うんですけど、「覚えるだけでしょ?」という科目ってありますよね。
今回は“暗記”というものを深堀しようかと思います。
それでは、いってみましょう。
インパクトが大事
私がなぜ今でも「チョ☆チョニッシーナ…(以下略)」を覚えているかというと、やっぱり“意味不明”故のインパクトがパなかったからですね。
も、“シュール”感がすごい笑
皆さまも同様の経験がおありだと思います。
よく私が生徒に話をするのは、「道ですれ違った人、顔覚えているかい?」って話です。
まぁ、普通は覚えてないと思います。
で、その話は「超奇抜な恰好をしていた等、インパクトがあった人は覚えていたりするでしょ?」と続きます。
しかし、暗記対象がものすごいインパクトを持ってくれていることは稀ですよね。
そこに期待はできない訳です。
ではどうするのかというと、要は、“なにがしかのイメージ”を意図的に付与していくことが、一つの暗記のスキルといってもいいと思うんです。
営業マンは“名刺にその人の見た目の特徴を書き込む”
結局、この話は、暗記を“覚わる”/“覚わらない”という次元で語るのではなく、覚えるために“どういう下ごしらえをするか”ということなんです。
דあ~、覚えようとしてるけど全然覚わんね~”
○“これ、どうやって覚えようかな~”
という形で悩んで欲しいですね。
そのトライ&エラーが財産になっていきます。
見出しの話はけっこー有名ですよね。
営業マンはまぁ、本当に多くの人に会います。お客さんのところにいったら、10人近くと一気に名刺交換することも少なくありません。
・・・自然に覚えていられるかというと、まぁ無理です(私はそうでした)
なので、覚えるためのちょっとした工夫を凝らす訳ですね。
頂いた名刺にファーストインプレッションを書きこんでおくんです。
早い話、覚える必要がある訳なんで、“覚えられるように工夫をしていく”ということが当たり前に求められるんですね。
江戸政治史の覚え方の具体例
ちょっと具体例を挙げましょう。
社会で覚える量が増えてくる、江戸時代の政治史です。
教科書(教育出版)に出てくる順にまとめると、こんな感じになります。
※()内は、教科書には記載がないですが、まぁ学校によっては出るので、知っとくべきでしょって内容です。
まず最低限、これぐらいで整理されていないだめですよね。
ぶっちゃけこれだけでも覚えられるんですが、後々の事を考えると、“工夫”をすることを覚えて欲しいところです。
私がここの単元で良くやるのは、為政者の“キャラ”付けですね。
こんな感じです。
内容で太字になっているのは、“キャラ”から連想される政策となります。
綱吉は“アホ”なんで、生類憐みの令とか無駄遣いした挙句貨幣に混ぜ物したりする訳です。でも“アホ”=“馬鹿”じゃないんで、学問は励行するんですね。
白石は“Mr.尻拭い”なんで、“アホ”のやった後始末ですね。直ぐに貨幣に混ぜ物やめるんです。んで、“アホ”のせいでお金ないんで、長崎貿易に手をつけると。
吉宗は“やり手”ですね。(昔は“暴れん坊将軍”=奔放な改革者、だったんですけど、今は生徒さん知らないんで苦笑)
“やり手”なんで、身分に拘らず、実力重視の人材登用や平民の意見を聞く訳です。教科書にはないですが、 “実学”を重視した人でもあります。
また、参勤交代の制度を交渉材料にして、各大名から米をうまく頂く訳ですね。こちらも教科書にはないですが“米将軍”と呼ばれる一因です。
田沼意次は“田沼ミクス”。要は経済政策重視ですね。株仲間を励行して、税金ガッポシ。貿易でガッポシ。蝦夷地開拓でガッポシ(計画倒れ)。
でも、政治みだれちゃった。テヘペロ☆
松平定信は“真面目君”ですね。「武士たるもの、質素・倹約に励み、朱子学を修めるのじゃ。浮世絵など娯楽はいかん!田沼のせいで政治が乱れとる!株仲間の専売制は廃止じゃ!」
・・・うざ。だから“もとの濁りし田沼恋しき”とか狂歌で風刺されるんですね。
※ちなみに、「株仲間の専売制廃止」は教科書外です。ですが覚えやすくするために、敢えて項目を追加することもテクニックの一つです。 (追記:松平は"ツンデレ"でもいいですね!「質素倹約!朱子学に励め!!…でも、金ないんだろ?俺がなんとかしてやるよ。農民どもは自分の村に帰れや!!…でも、ちゃんと備えはしとくんだぞ?」的な笑 急に松平△感がすごい!!こういのを楽しめるようになったら一人前です笑)
水野忠邦は“松平MK-2”ですね。ファーストガンダムがいればMK-2がいる訳で、 “真面目君”の質素・倹約と出版物の統制を受け継ぐ訳です。農村に帰れ!ってのも同じで、株仲間も松平を更に強めて「解散じゃ!!」と。
ところで、この人、松平の後に一回、世界の民主改革の話に行った上で、幕末の動乱期の最初に来るんで、ちょ~影薄いです笑 なので、もう一つのキャラは“ジミー”です笑
“全体方針”で拾いきれない部分は、しゃーなしの“個別対応”で
で、「全部拾いきれてないじゃないか、てめー」となると思いますが、それはそうです。
一つの手法で全てを網羅することは難しいですし、それを考える時間の方がもったいないです。
なので、残りは“個別対応”ですね。
ですが、“個別対応”といっても、やみくもに覚えるのではなく、なるだけ覚えやすい方策を適用します。
・・・そうですね。残りの内容を考えると、グルーピングや当時の時代背景を利用しましょう。
前提で覚える
前提:江戸時代は、金ない/米ない/飢饉(=改革失敗原因)が頻発
→・吉宗以降、質素・倹約がデフォ(田沼は経済回すので例外)
・飢饉のせいで農村から出稼ぎ者が流入しまくりで、江戸は世界最大の人口を抱える。
よって松平は「帰れ!!(旧里帰農令)」+「ちゃんと備えはしとけよ(囲米)」
幕府の家来も金ないので、「借金チャラよ」(棄損令)と。
水野はMK-2なんで、人返しの法(名前ちゃいまっせ)を実施。
グルーピングで覚える
吉宗の「公事方御定書」は町奉行(裁判官)「大岡忠助」とグルーピングしてセットで覚えてしまいます。
水野の海防強化のための直轄領化は、ほぼ出ませんが、当時は諸外国が接近しまくりの時代なので、そこに紐づけます。
こんな感じでしょうか。
ここまで“下ごしらえ”をしたら、後は覚えるのみです。
まとめ
自分が設定した連想のキーを想起して、そこから流れるように覚えるべき対象が出てくるようになるまで、訓練していきます。
この際、なるべく“書かなくても覚えられる”ように訓練するのが望ましいです。
だって、“書く”は時間効率悪いですし、ハードルが高くて“やる気を低減”させるので。
今回は「覚えるだけでしょ?」と一括りにされる“暗記”ですが、“暗記”自体にも工夫の余地があるってことをお伝えしました。
というか、“暗記”=「覚えるだけ」の世界になると、ぶっちゃけ私大文型なんて「覚えるだけ」でしょ!?ってなっちゃいますよね苦笑
実際は“暗記”であっても、その成果には“スキル”が関わっており、それが営業マンの例のように、社会的スキルに紐づいている訳です。
だから、私は生徒さんには“暗記”と一括りにせずに、“対象をどう覚えていくか”という事を試行錯誤して、自分なりの手法を見付けて欲しいと思っています。
そのために、上記の例のような“サンプル”を提示する訳です
ですが、あくまで一例に過ぎないので、最終的にはそこを起点に自分なりのやり方を見付けるのが一番だと思っています。
“整理”した上で、“グルーピング”したり“イメージ付与”したりするのは、“覚える”上でとても大事な“スキル”です。
途中でも書きましたが、“これ、どうやって覚えようかな~”という姿勢を大事にして欲しいと思います。