塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

【特措法の欠陥が】吉村知事がイケメン過ぎてつらい【風向きを変えた】

今週はひたすら政治ネタですね。

個別指導の講師であればだれでも思っている政治シリーズです(嘘です)

 

塾のブログとしては「なんなん?」ってところもあるかもしれませんが、この状況では、ちゃんと政治動向をウォッチしていかないと、諸々判断が下せませんからね・・・。

 

さて、今週の主役は、なんといっても小池都知事でしょう。

(サムネ詐欺笑)

 

緊急事態宣言からの自粛要請対象を巡った国とのバトル、自治体独自の協力金の発表。

 

オリンピックの件での失地を完璧にリカバリーして余りある活躍ぶりでしたね。

夏の選挙は実施せずに勝負が付きました。

 

変わり身ぶりを批判する向きもありましたが、個人的にはそんなことより、現状必要なことをやってくれる方を求めていますので、小池都知事の動きには感謝を申し上げます。

 

大阪の吉村知事の働きぶりにも称賛が集まっています。

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てらイケメン

特措法の件で「国会議員、仕事しろよ」とはよく言ってくれたものです。

 

文字通り身を粉にして府民のために奮闘する吉村知事の姿は、やはり説得力が違うと感じます。

 

で、ここで本題です。

 

吉村知事がおっしゃる通り、この特措法は、権限と責任のあり方が不明瞭で、訳の分からん内容となっています。

実際に私も“開けてびっくり”的な内容で、多くの方もそう思われたのでは。

 

ですが、逆にこの“不明瞭さ”が、風向きを変えるきっかけになったのでは、と思い始めました。

 

どういうことか、というのを順を追って説明していきます。

 

 

“流れ”を作ったのは小池都知事

 

まず、緊急事態宣言の発出と国民の危機管理意識を引き上げるきっかけとなったのは、間違いなく小池都知事ですよね。

時系列で整理しましょう

 

3/23:都知事、会見で「ロックダウンもありうる」

3/24:オリンピックの1年延期が決定

3/25:都知事、会見で「都民へ外出自粛要請」

以後、4月に入る辺りから、“緊急事態宣言の発出”を国に圧力をかけていきます。

 

時系列にしてみると、スピード感が良く分かります。

そして、もろに政府の“逆”を行っています。

うだうだしている政府を後目に、見事な“対比構造”を作ることで、一気に世論を味方につけました。

 

因みに、“アベノマスク”はエイプリルフールですので、4/1です。

これも追い風になりましたね。

 

ここから政府は地方の首長連合(だけではないですが)に押されて、不本意ながら緊急事態宣言の発出まで追い込まれます。

 

その後は“休業補償”が焦点になりますが、都は独自財源で補償を行うと発表。

小規模事業者にとっては少なくない金額が発表されています。

 

これを聞いた副総理は「他の府県はやれんのかねぇ」とうそぶいたとのことですが、”出し抜かれた悔しさと勝手にしやがれ的なニュアンス”が入り混じった、状況を良く表している人間味溢れるコメントだと思います。

 

政府からすれば“小池爆弾”ともいうべき、腸が煮えくり返るような“暴走”であることは想像に難くないです。

“段取りぶち壊しだ、このやろー!!”的な感じでしょうか?

 

ですが、一気に対策の進行スピードが速まったのは事実。

本日「持続化給付金」の支給についても、オンライン申請から振込まで“最短7日”というニュースが飛び込んできました。

 

これはとんでもなくでかいです。

 

“休業”したとしても、固定費はなくなりません。

この給付があれば、かなりの事業者が“休業”を選択肢に入れられます。

 

結果論ですが、“小池爆弾”がなければ、この動きというのは、もっとのんびりゆっくり焦らず、だったのではないでしょうか?

 

財源のない大阪も、政府に不動賃の猶予を要望し、西村大臣も“問題意識は共有している”と述べたとのこと。

 

今までなら“あほちゃう~?そんな便宜はかる訳ないじゃ~ん”ぐらいな扱いだったと思うのですが、明らかに論調が変わっていると感じます。

 (これまでの政府対応から、“零細、小規模はこの際、逝ってヨシ!!”と思われていると、半分本気で思っていましたが、そこまででもないのかもしれないですね)

 

とにかく、今週に限定するなら、政治的影響力は、間違いなく各首長たちが、中央を凌駕していました。

 

特措法の欠陥が奇跡的に今の状況を生んだ

 

さて、なぜこれほど事態が大きな動きを見せたのでしょうか?

 

個人的には、先の麻生さんの言葉に集約されていると感じます。

 

要は、“責任の所在が曖昧”だからこそ、政府と各首長がお互いに“対立構造をとりながらも結果的に協力していける”という奇妙な関係性が成り立っているように思うのです。

 

政府としてはあまり大胆なことは言えないし、できない。

しかし、自治体単位で物事を考えられる首長は、自分が預かる自治体を第一に考えた発言と行動、政府への要望ができる。

 

都の独自の補償施策は、他の自治体が真似できることではありませんが、先の吉村知事の“お願い”のように、府民のことをまず第一に考えた“要望”が国に提出されています。

 

国としてもここまで評判を落とした今、前面に出てくることは得策ではありません。

これ以上国民感情を損なうことは流石に避けたいはず。

だから、多少の“譲歩”もやぶさかではない。

 

そして、ここが大事なのですが、“各自治体が勝手にやり出したこと。ケツは各知事に持ってもらいましょう(まぁ持てる訳ないんだけどね~。後でどうなっても知らんよ~)”というスタンスだからこそ、可能になったことではないのかと思います。

 

当然、後の事を思えば、この形が良いものの訳はないのです。

ですが、この形だからこそ、事態が動いたのも事実。

今回ばかりは、おんぼろ法案を作ってくれた国会議員に感謝したいと思います。

 

そして、“コロナをここで抑え込もう!”という空気が醸成されている今。

早期の収束のため、我々もできる限りの行動をしていくべきだと思います。

 

いや~。吉村知事の目のクマにはほだされるものがありますね。

 

余談

 

孫さんは「アベノマスク1億枚を絶対上回ってやる!」と思っていたに1票!!笑

 

当然、政府が用意するより全然安い単価だと思います。

下記の台湾政府の話でもちょっと触れましたが、この辺、政府はちゃんと考えた方が良いと思いますよ。

 

kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com

 

 

いや、マジで。