【レア受験生?】名大附高等学校【試験問題傾向:英語】
名古屋大学教育学部附属高等学校、略して名大附。
中学受験では指導機会もけっこーありますが、高校受験では恥ずかしなが
ら、初めて指導しました。
藤井聡太七段で一気に人気化した学校ですが、高校受験でも人気が出そう
です。(というか、そもそも私が出会ってなかっただけ?)
幸い生徒は合格を勝ち取ってくれたのですが、保護者さんや生徒さんも
気になる学校であろうと思いまして、
「自分の備忘も兼ねて、試験傾向をまとめておこう!」
というのが、本記事の趣旨になります。
試験概要
科目は英、数、国で、作文と面接が課されます。
数学の配点が1.5倍なので、数学が苦手な生徒は苦しいと思います。
作文や面接もお飾り的なものではなく、しっかりと判断材料にして
いると思います。
しかし、教育学部管轄の学校なので、評価軸ははっきりいって謎。
指導した子は、作文は塾ではほぼ触れずでしたが、お世辞にも作文が
上手とは思えませんでした苦笑
科目別傾向:英語
年度によってかなり難易度にばらつきがあります。
ひどい時は鬼と評して問題ないかと。鬼畜ぶりは下記の通り。
①普通に高校文法や語彙を聞かれる。
(used to とか、inkの前はinだよねとか)
②圧倒的ボリューム。長文問題が3~4題。
③その文章がまた難しい。語彙が高校レベル、挿入句バリバリ、
高校文法バキバキ。
個人的に最も難しいものではセンターレベルに近いものを感じました。
対策方針
元々英検準2級や2級を持っている、そもそも帰国子女だという子は
得点源にしやすい科目だと言えます。
そうでなく、「一般的な」生徒さんの場合、しっかり取るところ、
捨てるところを事前に線引きしておくことが大事だと思いました。
とにかく時間が足りません。しかも前記事に書いたようなテクニック
も通用しません。なぜなら、そもそも選択肢がしっかり訳せないから笑
kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com
大体長文を1題犠牲にする感じでいくとジャストぐらいな感覚ですね。
試験中のタイムマネジメントは事前にしっかり練っておき、大問毎に
目安時間を設定しておきましょう。
(当然、前記事に書いたような、文法や部分的な内容把握については
アプローチをしなきゃだめですよ!)
じゃあどこで点を取るのかというと、長文以外(具体的には文法、
語彙、会話表現、英作)でかつ中学内容出題部分ですね。
とにかく、中学範囲の内容が聞かれた際には、「必ず仕留める!」
ぐらいの意気込みで準備すべきです。
・・・あれ?高校受験の話をしているんだよナ?笑
より具体的な方針としては、私立高校でもそうなのですが、
「連語」をしっかり復習することです。
(当然中学文法は分かっているという前提ですよ)
そして、後述しますが、形だけの暗記でなく「使い方」まで踏み込んで
覚える必要があります。曖昧な知識でこの学校は許してくれないです。
私は受験生には「New Horizon」の1~3年生の単語/連語、使用時の
注意点と使用例を網羅したプリントを配るのですが、自分でやらなく
てはいけない状況の生徒さんも多いと思います。
材料は教科書の裏にまとまっていますが、必ず使い方まで踏み込んで
覚えてください。でなければ、「あ~、あれなんだけど・・・!あれ
なんだけど、どう書くんだ!?」
なんて悔しい思いをすることになります。
まぁ、高校生になれば、"allow"なんて覚えても意味がなく、
"allow A to V"と使い方まで覚えなければ無意味!ぐらいになる訳ですから、
早目に身に着けておくに越したことはないです。
最後に朗報
今年はハチャメチャぶりが鳴りを潜め、中学範囲からの出題ばかりに
なっていました。この傾向が続くならば、易化していくと思われます。
それでも、the same A as B が絡んだ単語整序など、中途半端な拾い方
では対応できなくなっており、”なるべく難しく”という意図を感じました。
名大附を目指そうと思っている生徒さんは、英語は心してかかるべし!
といったところですね。
英語だけでかなり長くなってしまいました。
続きは別記事で書いていきます。