個別指導塾の講師の超身勝手な言い分「集団塾の授業は圧倒的ハイクオリティであってほしい!!」
どうも。守山小幡教室です。
※本記事は、中学生指導を念頭において書いています。大学受験予備校はまた別のカテゴリーだと思うので。
本日のネタは「おま、それww」的なタイトル通りです。
集団からの転塾者の話や面談をしていてふと思った感想がメインです。
さて、まずはお詫びを。
白状します。勝手な私の思いです。押しつけです。八つ当たりです。いい迷惑です。ごめんなさい。
ことの発端
モヤモヤの原因はこんな感じです。
集団塾と授業の分かり易さを比べて、転塾します、っていうお言葉が徐々に降り積もってきていて。
うれしいですし、生徒さんの期待に答えられるようにもっとがんばろう、と思うのですが、一方で”なんかちがうな”って。
・・・当然、生徒さんや保護者の方に関してじゃないですよ!!
我々は、授業以外の”トータルサポート”を大きなサービスの柱の一つにしています。
だから、なんか、モヤモヤするんです。
自分でも、ちょっと、正体がハッキリつかめません。
ってことで、今回は、リンカーンも真っ青の”私による私のための私の記事”を執筆します笑
まずは、この現象を、個別、集団の塾側からの視点、保護者様からの視点でちょっと考えてみたいと思います。
個別からの視点
勝手ながら。一方的視点であるのは間違いないです。差っ引いてお考え下さい。
集団の先生は、単科で、中学生or高校生と限定して教えているのが一般的です。
こちらは、小学生and中学受験生and中学生の5科and高校生の英語and現代文and古文and漢文and小論文が指導範囲です。
集団の先生の守備範囲は1/10ぐらいといっても過言ではないです。
また、1授業で1つの学年、1つの科目しか扱いません。
個別指導では、複数学年の複数科目を扱います。
・・・こういってはなんですが、個別指導を提供している身からすると、集団の授業は圧倒的ハイクオリティだと思っていました。
システム上、経営戦術上、理屈で、そうなる、と。
もう少しかみ砕いた言い方をすると、授業のクオリティで突き抜けてサービスの優位性が保つという戦術がメインのため、多くのリソースをそこに集中投下して、圧倒的質を保っている、と。
ちょっと、このところ私自身の認識が揺さぶられて、ショックを受けています。
集団からの視点
私は集団の経験は学生アルバイトぐらいしかないので、色んな方の意見や自分の想像を交えつつ、書いてみたいと思います。
集団授業では、多人数に対する授業のため、最大公約数的/もしくは成績上位層向け説明をチョイスせざるを得ない、というジレンマがあると思います。
「個別は、”その子”に対してハマる説明すればいいんだから楽だよな~。こっちは全員にハマる説明なんて無理だから一定層に絞った解説にどうしてもなってしまうよ。」
という反論が飛んできそうです。
これも、また、現実を正しく捉えていると思います。
サービス形態故の”特徴”であり、講師の努力に還元して話をするのは、論点がズレているのかもしれませんね・・・。
それでも!!
どの層の生徒さんにとっても、「やっぱ集団の授業はすげーわー…。」と生徒さんを圧倒させて欲しいんです。
なんでかっていうと、そこに顧客の期待があると思うからです。
保護者様の視点
当教室の地域では、まずもっての選択肢は集団塾!!というご意向をなんとなく感じます。
なんとなくですが、塾といえば集団!というイメージ、ありますよね。
(実は、業界的には市場を席捲した”個別”が転機を迎えるフェーズ、という認識です)
同時に、集団=優秀層、という見方もあるような気がします。
講師がハイクオリティな授業をして、一生懸命生徒がそこについていくことで、成績が向上していく、というのが一般的なイメージでしょうか?
個別指導は、その”一生懸命生徒がそこについていく”という部分に不安を感じる、という方が選択肢に入れる感じですかね。
それと、学校と同じ指導形態なので、ある意味、文科省お墨付き、じゃないですけど、王道の指導形態というのはあるような気がしています。
個別は、だいぶ当たり前になってきたとはいえ、変化球的なイメージがあるのではないでしょうか?
指導形態の説明の際に、”個別です”といって、”あぁ、はいはい。分かりました”という風にはなりませんからね。
集団には費用面の優位性もあると思います。
弊社の場合、中学生の料金で比べると、週2の通塾で、2割前後高いのかな。
授業や教材、模試以外に施設利用料みたいな費目がある塾もあるので、一概に比較はできないですが。
費用面から考えると、授業のクオリティは、個別>集団、でないといけないのかもしれません。
ただ、保護者の方が費用の高い個別を選択される場合は、勉強を教える以外の”トータル指導”を期待されての費用差と見ている気がします。
学校ワークを含めた宿題管理、自習を含めた学習量の管理、個別課題抽出とアプローチ、マインドセット・・・等ですね。
実際に、我々も、そこを差別化ポイントとして、そこで勝負をかけているつもりです。
総評すると、集団のブランドイメージは、”ハイクオリティ”・”コスト安”・”王道”・”安心感”ってなところでしょうか。
”王道”・”安心感”ってところは、あくまでイメージの世界ですが、”ハイクオリティ”・”コスト安”ってのは集団の生命線だと思います。
”コスト安”は正直、激安個別とか出てきているので、コストだけで見れば集団ゆえの優位性はなくなると思います。
故に”ハイクオリティ”。
これは、絶対に譲ってはならないところだと思います。
ただ、”ハイクオリティ”といっても、入試問題を意識したハイレベル問題ばかりを扱えば良いのか、という訳でもないですよね。
これは、部分最適ですから。
ここが集団の頭が痛い所だと思います。
ですが、やっぱり”授業がハイクオリティであること”というのが、保護者様が集団塾に求める一番の部分であると思うので、そこは断固譲らないで欲しいです。
・・・ここまで書いて、モヤモヤの正体が少し自分で掴めました。
”集団=ハイクオリティ”というイメージが、うらやましくて僻んでるんですね、私(爆)
・・・正体が分かって、ちょっとすっきりしました。
完全な八つ当たりですね。
個別指導塾の一講師のコンプレックスとでも思って読んで頂ければと思います苦笑