【大学受験を考える】”プロゲーマー”ときどさんの記事【前編】
私自身、ときどさんという方は知らなかったのですが、昔の会社の先輩にプロゲーマーの走りの方(ストⅡの世界チャンピオン!!けっこー賞金もらえたらしいです笑)がいらっしゃいまして、ちょっと気になって読んでみました。
まず、記事の趣旨からはずれる話になります。
ですが、ときどさんの大学受験のお話が、私視点からは非常に納得のいく内容でしたので、少し元ネタにして考えてみたいと思います。
理由はブログのaboutページを見て頂ければ分かります笑
kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com
「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルの高速化
僕はゲームに取り組むとき、「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルを速く回すことを心がけています。これは時間の短縮にもなりますから、裏を返すと時間がない人に有効なやり方でもあります。
ときどさんがどういった意味合いで使っているのかは分からないですが、とにかく、”サイクルの高速化”というのは、とても大事なポイントだと思います。
前提として、「向上するプロセス」(ある程度納得のいく効果値が見込める)になっている必要はありますが、そこさえ担保できれば、逆に後はここをいかに高速で回すかです。
本題に行く前に、少しこちらの話をしておきましょう。
学習にプロセスを設定する
例を挙げて説明します。そうですね。学校の授業を活かしきれていないパターンが多い、コミュニケーション英語(昔の英語Rですね)でいってみましょうか。
この科目に関しては、けっこー大きな問題だと思っています。
一番大きな問題点は、『英文を読む訓練をする科目』なのに、『和訳をテスト前に丸暗記する科目』となりがちな点です。
「そんな本末転倒なこと、流石に高校生にもなってしないでしょう?笑」
と、皆さんお思いになるでしょうか?
いや、ふつーにやってます苦笑
目先のテストを乗り切る、という目的のためなら、一定程度の効果値は見込めるやり方ではあるんですよ。
しかし、受験を闘う力をつける、という一つ先の目標に対しては、なんら効果を持ちませんよね。
ていうか時間の無駄です笑
無駄な努力です爆
ここで、“目的を考えてやりなさい”という私の十八番がでます苦笑
なので、学習のプロセスを設計してあげることから始めないといけません。
私が基本パターンとして生徒に渡すのは下記の書面です。
コミュ英の勉強法について
鉄則1:コミュ英は予習が必須である!
☛コミュ英は数少ない予習が必須の教科である。予習でやるべきことは以下の4点。
- 本文で分からない単語・熟語は必ず調べ、教科書にラインを引き、訳も書き込む。(赤シートで隠れるようにしておく)
- 本文に対してSVOC、Mを振っていく。(Mは修飾部。()でくくっておく)
- 本文に一通り目を通し、訳せないところや文法的に説明がつかないところにラインを引く。
- 3の部分をじっくり考えてみる。(しかし時間をかけ過ぎない)解決しようがしまいが、学校の授業はそこの確認を第一目的とする。
鉄則2:予習⇒学校授業を経て、いまいちすっきりしない場合は塾にて質問する!
☛基本的に勉強量は少なくて良い科目である。ただし、テスト前にまとめて勉強するような科目ではない。一ページ一ページしっかり「全訳」「文法的説明」が完璧であることを積み上げていく必要はある。不安なところは都度解消を!!
鉄則3:テスト前の勉強は「全訳」「文法的説明」をチェックする!
☛単語・熟語は基本的に「全訳」をチェックすることで身についているかをチェックできる。文法もまたしかり。但し、「単語のスペル」は異なる。まずは「全訳」をチェックし「スペル」をしっかり書けるようにする。(但し、固有名詞や和訳自体がマニアックな言葉は「スペル」は必要ない。)
しかし、コミュ英では未習の文法事項が出てくる!ここは残念ながらテストに出やすい。しっかり文法的説明もできるようにしておく。(この際に塾を使うと効果的)
インプットとアウトプットの対象と手法を明確化する
別にこの通りでなくてもいいんですが、実際に私がやっていたことに、SVOCM振りを加えたものです。
インプットとアウトプットの対象と手法を明確化しているのがお分かりでしょうか?
これぐらいのプロセス設定とその積み重ねで、大学受験への土台はできていくはずです。(あくまで“読む”の技能ですが)
ここが下記のようになっていると冒頭の話までつながりません。
・なんとなくで、ぼんやりと、毎回違うことをやっている
・やり方は決まっているが、過剰/不足である
大学受験においてまずもって大事なのは、このプロセス設計です。
ある程度の「効果値のある」プロセスをしっかり設定しておかないと、時間だけを無駄に費やすことになります。
一にも二にもまずここ!です。
高1,2は筋トレ!!
ところで、私がなぜ“学校の授業の受け方”の話をするかというと、高校1,2年生までは、「筋トレ」期間だからです。(入試改革で少し事情は変わってきますが)
ときどさんの記事にこうあります。
僕は大学受験にあまり時間をかけられませんでした。理由はゲームがやりたかったからで、いわゆる受験対策を始めたのは高3の夏ごろからでした。それまでの勉強はとにかく基本的なことだけにして、残りの時間はゲームセンターにつぎ込みました。
もし、ときどさんが、この“基本的なこと”をやっていなければ、東大に受かるにはもっと時間を要したと思います。
学校のレベルにもよりますが、TOP校でなければ、学校の内容は「基本」です。私流にいうと「筋トレ」です。
「基本」だけでは勝ちきれませんが、しかし、「基本」がおろそかでは、その上に受験対応力をのせられません。
私の経験からも、「基本」はしっかり修得できていたましたし、そのための固定したやり方も持っていました。
受験対応力は私の経験からいくと、意外とそれほど時間を要せず身に付きます。
一回まとめます
・・・また話が長くなってきました。前編として、一旦ここで話をまとめて終わりにしましょう。
- 「インプット→アウトプット→フィードバックの高速化」が大事
- でも”インプットとアウトプットの効果値”が担保されていることが絶対条件
- 高校1,2年は筋トレ期間。「基本」をきっちり身に付ける2が設定されていることが一番大事
- その意味で学校の授業内容をしっかり身に付けるプロセス設定をしておくことが肝要
こんなところですかね。
後編は「高速化」について書きたいと思います。
が、大した話ではないです。こちらは直ぐに終わると思います。
そして、人を選ぶ話になると思います苦笑