塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

TAKE・KUBOの快進撃にみる【環境作り】と【基準再設定】の大事さ

どうも。

守山小幡教室です。

 

さて、TAKE・KUBOです。

皆さんも、既にTAKE・KUBOの動画を何十回も動画再生しつつ、白飯をがっつりいっていると思いますが、一応、彼の活躍動画を張っておきましょう。


久保建英、驚異の数人抜きドリブルをアトレティコ戦で連発!世界的DF、ヒメレスもブチ切れぇぇぇ!

 

バルサ

 

・レアル

 

アトレティコ

 

の3強に無双をした訳ですが、やはり守備戦術の鬼であるシメオネが作り上げたDFラインをチンチンにした、アトレティコ戦をチョイスしました。

 

動画のタイトルにもなっていますが、ヒメレスがぶち切れ笑

後半では、ディフェンダーを翻弄して、こかしています。

これ、メッシが良くやるやつですよね。

 

保有元のレアルもダブルタッチでぶち抜きましたからね。

ラモスですよ。あの、ラモス。

・・・瑠偉じゃないですよ?

クロースもガチ目の潰しタックルしてましたし。

正直、カゼミーロだったらどうだったとは思いますが、あのダブルタッチは対応できないですね。

 

もう、パないの一言。

 

時々、もっと点を決めないと、という話も聞くのですが、チームがマジョルカですからね。

TAKE・KUBOの動きに合わせて左から入ってくる選手がいないですから、その分、TAKE・KUBOが無理にカットインをしたり、シュートに持っていっていかざるを得ない状況です。

逆に言うと、”無理目”な状況から、あそこまでのシーンを作りだしている訳です。

ちゃんと周りがサポートに動いてくれるチームに行けば、もっとスムーズに点を取ると思いますし、アシストも増えると思います。

 

彼の未来は洋々としていますね。

 

ちょっと心配なのは、”ヘイトもぱない”ことですね。

動画を見てもお分かりの通り、とても”ヘイトを集めるプレー”です。

簡単に言うと、”おちょくられている”と感じやすいプレーですね。

 

なので、代表での韓国戦には、TAKE・KUBOを使わないで欲しいですね。

 

とにかく、ケガは、ダメです。

これから十数年続くであろう、私のワクテカを奪われてなるものか!!笑

 

・・・ぽいちさん、頼みますよ|д゚)

 

前置きが長くなりました。

(ほんとになげーよ)

 

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TAKE・KUBOと言えば、バルサカンテラ出身であり、その類まれなる才能を、十代前半から期待されてきた逸材なのは、全国民の知るところ。

 

しかし、バルサの例の問題で日本に帰国せざるを得なくなり、Jで経験を積み、今シーズンにレアルに移籍をした訳ですね。

 

で、Jで”久保君”を見た時に、ここまでのプレーヤーだったのか、という点が大事です。

私の見る目がないのかもしれませんが、今のTAKE・KUBOの姿は想像もつかなかったです。

 

視野が広い、ポジション取りのうまさ、試合を通しての体力コントロールなど、随所にサッカーIQの高さは見せていたものの、今見せているような突破力や、分かり易い面で言えば、守備のポジション取りのうまさは見られませんでした。

(守備面の未熟さは割と南米選手権でも露呈していました)

 

本当に、この1年で、考えられないぐらいレベルアップしてます。

なぜこのような劇的変化が起きたのか?

 

当然、バルサの下部組織で鍛えた地力の部分やポテンシャルはあったはずですが、なによりも大きかったのは、”環境の変化”でしょう。

 

マジョルカ自体は、昇格チームであり、ラ・リーガワーストの予算しかないチームです。

しかし、相手にする選手は、世界のトップ選手な訳です。

 

高いレベルで揉まれることで爆速のレベルアップをした、なんて言い方をしてしまうとサッパリなので、もう少し考えてみましょう。

 

 

相対するは世界的DF。

今まで通用したプレー/見逃されたプレーが、悉く潰される/付け込まれる。

自分のプレーを、一つ一つ、見直していく。

相手に打ち勝てる/出し抜けるレベルを、一つ一つ、検証し、”基準を再構築”していく。

 

そして、”基準を再設定”し、その基準到達までに必要な準備を洗い出し、それを粛々と実行していく。

 

フィジカルなんか分かり易いですね。

中断明けのTAKE・KUBOは、明らかに体でかくなってました。

(割と若手選手でこーなってた選手、多かったですよね笑 でも明確な意図と目標地点を持って実行した選手と、”やることないし、とりあえずムキムキになっとくか!”っていう選手に分かれると思います笑)

 

 

成長プロセスというのは、こういうものだと思います。

確かに、TAKE・KUBOが身を置く世界は、一般人にはあまり現実味のない世界ですが、”成長プロセス”という一般化を行うと、とても身近な話だと感じることができます。

 

ラ・リーガという世界最高基準が要求される舞台に身を移す。

同じ種のプロセスを考えると、社会人だと転職をする、という感じでしょうか。

でも、生徒達は基本、大きく環境を変化させることはできませんよね?

 

ですが、環境変化というのはマスト要件ではないのです。

大事なのは、”自分に対する要求水準の変更”なのです。

 

つまり、”基準の再設定”なんです。

今より、少し、自分に対する要求を厳しくする。

 

・テスト週間にもやっていた学校提出物を、テスト週間に入った時には終わっている状態にする。

・問題を解いて満足していたが、学習の最後に必ず解いた問題の答えや解法がスラスラ頭に再生されるのを確認する。

 

こんな些細なことでも、十分に”基準の再設定”であり、”レベルアップの必要要件”なのです。

いや、むしろ”必要十分条件”かもしれません。

 

成長のために、とても大事なことは、この”基準再設定”だと思います。

ただ、そのためには、自分に高いハードルを課すことになる訳ですね。

だから、”環境作り”が大事になります。

 

ビッグマウスで自分をKEISUKE・HONDAするも良し。

ひょうひょうとYATTOしながら、内に秘めて粛々とやるも良し。

目標に向けて環境を大きくNAKATAするも良しです。

(その後、イタリアの資産家に古城に軟禁されますが)

 

やり方は、人それぞれです。

そう、勉強であれば、塾に足を運んでしまい、他にやることがない状況を作ってしまうのも、有効な手段なんです。

そして、大事なのは、”自分をコントロールしている”という感覚を持つこと。

その積み重ねが、”成長プロセス”を回すスキルに繋がっていきます。

 

TAKE・KUBOの活躍と、テスト勉強をがんばる生徒を見て、こんなことを思いました。

まだ、彼ら/彼女らは、メンタルを燃料にがんばっている状態です。

燃料が尽きたら止まる訳ですね。

 

ここを、”基準から必要なタスクを割り出して、メンタルをコントロールしていく”というレベルまで持っていけるのが理想です。

 

・・・難しい課題ですね。

それこそ、私自身の”成長”が求められる訳ですが、人に何かを教える仕事である以上、そこは外せないと思っています。

 

生徒とともに成長していきたいな、と思います。