塾屋のブログ

名古屋市のとある個別指導塾、の雇われ教室長のブログ。教室の様子、指導内容、勉強法、業界についてなどの雑感を綴っていきます。

【大学の推薦入試に物申す!】続報【工業、商業高校から楽して国公立の結末】

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激okoぷんぷん丸

 

 前記事の続きです。未読の方はまずそちらを。

 

kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com

 

 

生徒の下した決断や、いかに

 

一昨日の授業に端を発した問題は、昨日一応の収束を見ました。

 

結果として、こちらの主張を理解してくれた、と思います。

理解してくれた上で、「それでも専門科に行きたい理由がある!」というであれば、私は全然かまわないので、ちゃんとした選択さえしてくれれば良いです。

ただ、出願は既に専門科の学校で出しており、当日は最悪欠席ですね。

愛知県は公立2校受けられるのですが、1校無駄にしてしまいそうです・・・。

 

少し時間を戻します

 

正直、昨日の時点では「分かってないだろうな」という感触だったので、客観的資料が必要だと考えました。

昨日は面談だったため、23:00頃に終わり、ネットで粗目に情報を集めました。

やはり、かなりリスキー、というか夢物語的な話に思われました。

 

翌日、気になった点を電話で学校に問い合わせ。

基本公立の学校は、「塾の講師が直接問い合わせすんな。生徒の中学を通せ」というスタンスですが、なんとか要点だけは聞き出せました。

(ごめんなさい。色々考え方はあると思いますが、生徒の将来がかかっている(と勝手に思っている)ので、ちんたらはやっていられないのです。)

 

生徒が来る前に資料化します。資料自体は10分程度でちゃちゃっと。

 

資料の内容

具体名を伏せたり、資料は未記載です。

 

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○○○○の国公立大学の推薦について

 

・学校に問い合わせたところ、「指定校推薦はありません」との回答でした。

・専門科枠による推薦はあるとのことでした。

・色々な推薦形態があるとのことでした。

 

上記及び学校発表の合格実績から推察した内容を下記に記します。

 

・過去2年の実績で、連続して合格をしている学校は××大学(2、3)、○○大学(1)です。

おそらく○○大学に一枠、専門科の推薦枠があると推察されます。こちらは、基本的に学内で推薦が取れれば、合格率は高いと思われます。

 

一方××大学ですが、募集要項を調べたところ、専門科枠はなく、「――――科の県内推薦(大学側の募集18)」ではないかと思われます。

出願資格としては、①学校長の推薦、②英数理の評定平均が3年1学期まで3.8以上であること。③英検準二級以上orGTECやTOEICの基準値を満たしていることです。

公立/私立の高校問わず、上記条件を満たせば推薦可能です。

試験は適正検査(英数理)と面接の200点満点で、配分は半々です。

愛知県内の有資格者による試験選考になります。

他大学に関しては、××大学同様、学校推薦基準を満たしたうえでの合格者数、または自己推薦やAO推薦入試による合格数だと考えられます。

いずれも、推薦基準を満たせば、どの学校でも取得可能なものであり、合格判定は試験での成績順になります。

 

 >学校の合格実績資料

 

確度の高い推薦枠は“現状”○○大学の1枠と考えるべきと思われます。

 

・特進クラスも、指定校も含めての推薦枠を利用可能とのことです。

・2年次から進学と専門コースに分かれ、進学の中から希望者40名が特進クラスに所属します。

一年時の教科書は普通科よりもレベルを落したものを使用するとのことです。

カリキュラムは下記の通りで、進学クラスに所属しても、週32の授業の内、8が専門科の状業になります。

そのため、2年時に数学ⅡとⅢの一部及び選択でAorBを履修という、けっこう重たいカリキュラムになっています。また、文系は国語の時間が各学年で2しかなく、古文漢文は触る程度になるはずです。

授業内容としては、全教科、普通科よりも易しい内容になると思います。

専門科のレポートもかなり時間がとられるはずです。××大学の推薦枠を取れれば良いですが、一般受験や推薦入試に回るとなると、週の中で少ない時間の中で、自分で勉強を進めて、学力を身に付けて行く形になりそうです。

学校のテストに全力を注ぎつつ、部活も充実し、リスク管理で一般受験に備えるのは現実的に不可能だと思われます。

 

××大学の推薦枠が取れなかった場合は、国公立の推薦基準を満たすところを探し応募⇒だめなら合格実績にある私立の指定校推薦からいけるところに行くor一般受験にチャレンジする、というのが実際の流れになると予想されます。

今後工業高校枠の推薦が増える可能性もありますが、水物であり、超高倍率の競争であるのは間違いないと思われます。

 

>3年間のカリキュラム資料

 

結論としては、「四大進学」を目指すのであれば、おすすめできる要素が見当たりません。(国公立私立問わず)

 

専門科の授業がどうしてもやりたいというのであれば、選択肢としてはありだと思います。

ただ、四大進学を重視するのであれば、普通科に進むのが妥当であり、また効率的にも○です。

 

参考までに裏面に△△高校(私立合格済み)の進学実績を載せます。

浪人生も入っていると思いますが、国公立のボリュームも多いです。専門科の枠はないですが、学校推薦や自己推薦は〇○高校と同様に利用可能です。

私立大学も早慶上、GMARCH・東京理科、関関同立などの進学実績があり、指定校推薦枠も実績に含まれています。(具体的な数は公表されていませんが、真ん中ぐらいまでにいれば、それなりの指定校推薦の枠が使用可能ではないかと思います。)

 

専門科の授業や弓道の部活はできませんが、その分、時間の余裕もうまれ、自分のペースを守り易くなると思います。

高校生活に何を求めるか、という点が大事ですが、専門科、弓道、国公立という3つを求めるなら、自分の限界に挑む覚悟で、○○高校を選択してくれればと思います。

ただ、勉強量をセーブして、それなりの結果を欲しいという考えから見ると、○○高校はは逆に自分を苦しめる選択になると予想されます。

 

大事な進路のことですので、優先順位をはっきりさせて、しっかり見極めた上で、選択をしてください。

 

>合格済みの私立高校の進路実績

 

大学の推薦試験へもの申す!!

 

はっきりいって、推薦の内実というのは分かりにくいです。

私も内幕は分かっていませんし、分かるものでもありません。

それだけに、色々な情報が錯綜して、おかしな事になりかねないと思うのです。

高校側も合格実績として打ち出すのもけっこーですが、

 

正確な情報開示をお願いします!!

 

国公立というブランドをアピールしたいのも分かるのですが、詳細まで開示してくれないと、今回のような結果をもたらします。

敢えていうなら、確信犯的に生徒をつっておいて、「あとは知らんがな」ととれなくもないです。

判断にはなるべく精度の高い情報を、というのは当たり前なので、進路情報という大事な情報には、ご配慮を願いたいものです。

昔は一般受験(と裏口)しかなかったので、透明性に欠けることはなかったのですが、入試が複雑化する昨今、情報開示についても制度改革をして欲しいですね。

 

・・・入試改革よりも、はよそれしておくんなまし。

 

ということで、最終的に私の文句は、国に及びました笑

 

国を憎んで、生徒憎まず!!笑

 

まぁ、「資料作ってくださってありがとうございました」と言えた生徒に免じて、今回はここで矛を収めます笑

 

※ちなみに、この話、ってことでもないですが、進路指導関係でまだ続きます。

いやー、塾講師は話に事欠かないです苦笑