【大学受験を考える】”プロゲーマー”ときどさんの記事【後編】
元ネタはこちら。
前編はこちら。
kobetushidou-obata-naeshiro.hatenablog.com
さて、後編です。
本題に行く前に、前回のまとめを記しておきましょう。
(これだけ読んでも???だと思うので、過去記事をご参照ください)
- 「インプット→アウトプット→フィードバックの高速化」が大事
- でも”インプットとアウトプットの効果値”が担保されていることが絶対条件
- 高校1,2年は筋トレ期間。「基本」をきっちり身に付ける2が設定されていることが一番大事
- その意味で学校の授業内容をしっかり身に付けるプロセス設定をしておくことが肝要
- 「学習サイクルの高速化」
- 学習による獲得経験値の計算式
- 時間効率の最大化をはかる
- 文系の勉強に机と筆記具は不要
- 学校の講義授業を自分に合う形にカスタマイズする
- 最後に・・・×nが大事!!
- まとめ
- 余談
「学習サイクルの高速化」
”インプットとアウトプットの効果値”が担保されているプロセスの設定が、とにかく大事ということは前回述べました。
今回は「学習サイクルの高速化」がテーマでしたね。
理屈はシンプルです。
如何に設定したプロセスを、素早く、多く回すかになります。
学習による獲得経験値の計算式
なんか、RPGみたいな感じですが、定量化することは大事ですよね。
んで、ある程度効果値のあるプロセス設計が終わったら、下記の式で獲得経験値は算出されます。
y=ax(y=経験値、a=プロセス効果値、x=プロセスを回した回数)
※本当はaの値はプロセス回数ごとに変化するのですが、今は便宜的に比例式にしておきます。
一方で、その裏で別の変数も動いています。
そう。時間ですね。
まずもって、この時間という変数は個人で大きく変化します。
というのは、はじめから投資できる総量が違う場合が多いんですね。
潤沢にもっているも人もいれば、全然足りないという人もいるでしょう。
記事のときどさんの場合は、ゲームに充てる時間が欲しいから多くはとれなかった。
私の場合は、週6勤務のバイトのせいで普段勉強する時間なんかとれなかった。
(ていうかしたくなかった笑)
時間効率の最大化をはかる
ってことで、 先述のy=axのxの変域は下記の二つに左右されます。
- 個人が投資可能な時間総量
- 一プロセスを回す際に消費する時間
個人の投資可能な時間総量というのは、優先順位の問題を孕んでいるので、どうこういうことはできません。
(社員が泣きついて頼んできたら、「こんなに頼られるのは初めての経験だ。よし、がんばって働いてこの店を盛り立てよう!!」なんて思ってしまっても無理なからぬ話なのです。たとえ時給が700円であったとしても・・・!!)
となると、一プロセスを回す際に消費する時間をなるべく短くするしかありません。
以降は具体的な手法について書いていきます。
文系の勉強に机と筆記具は不要
さて、「勉強」の話になると、けっこー「書く」「書かない」という論争は永遠のテーマ感があります。
私自身がどうだったかというと、
全く書いておりません
「書かなくても覚えられた」というより、『書かなくても覚えられるように自分を寄せていった』という方が、正解に近いと思います。
「書く」は時間効率が悪いんですよね。
対象物の選択さえ間違いがなければ、別に書く必要はない訳です。覚えられてしまえば。
また、机と筆記用具、ノートという環境整備が必要になるので、あまり歓迎すべき学習方法ではないと思います。
学校の休み時間、移動の時間、ファミレスのお客さんが来ない時 笑
いつ、いかなる時にも、学習は可能です。
私自身の経験から言えば、英語も国語も社会も、基礎力を養う勉強に、机と筆記具を使った記憶はないです。
この辺の話は、社会人になっても如実に出ますよね。
数分空いた時に、ぼーっと過ごしてしまうのか、その時間で何が出来るのか考えて動くか。
どうせ必要になるスキルです。
さっさと実践して身に付けちゃうのが吉です笑
学校の講義授業を自分に合う形にカスタマイズする
前編で予告した、人を選ぶ話というのはここですね。
プロセスにかかる時間の短縮というより、学校の授業の受け方を工夫することで、プロセスの消化に投資する時間を増やそう、という話です。
まずもって、学校の授業は集団であり、かつ何も知らない状態から理解度を上げていく、という前提の講義スタイルです。
で、前編で紹介したコミュ英の学習法が行われていた場合、「授業をクソ真面目に聞く必要があるのか?」という話になります。
結論を言えば、全くその必要性はないと思います。
真面目で心優しい生徒さんに限って「先生の話はしっかり聞かなきゃ」なんて思っている子も多いですが、要/不要の判断はしっかりした方がいいですよね。
では、その授業時間に何をやるのか?といえば、
次のページの予習をやるのです笑
自分の不明点が予め分かっていれば、そこだけ聞き耳を立てることで事足りますからね。
そして、学校の授業はいやがおうにも、机に座って、ノートと教科書を開いて、筆記具を持っている状態です。
この期を活かさない手はないですね。
ここで、調べたり、書き込んだりする学習プロセスのFirst stepを終わらせるのです。
そうすれば、教科書や参考書一つあれば勉強できる態勢が整います。
最後に・・・×nが大事!!
最後に、大事な事を。
超有名な忘却曲線ですが、人間は悲しいかな忘れる生き物です。
だから、つらいことがあっても、人は生きてゆけるんだなぁ・・・笑
で、なにが言いたいかっていうと、
”忘れることを前提に学習を組み立てよう”
ということです。
できればやりたくないことの場合、心理的に”まぁやったから大丈夫”なんて逃げ口上が、どうしても浮かんでくるんです。
それは人間として当然の心理で、ここをコントロールしようと思っても無理なんです。
だからあらかじめ”プロセスに×nが機能するように組み込んでおく”んです。
分かり易いのが、参考書の取り組み方ですよね。
新しい問題に取り組む前に、前回取り組んだ問題を解き直すプロセスを設定するのです。
ここでも、「書く」なんて必要ありません。頭の中で”正答”とその理由”が想起できるかだけチェックすればいいのです。
とにかくスピード重視です。時間がかかり過ぎる形にすると、効率性だけでなく、別の問題も出てきます。
それは、取り組む際の心理的ハードルが高くなるという問題です。
サクッと始めてサクッと終わる形が、個人的にはベストだと思います。
そして、忘却曲線を”受け入れて”、なるべく周回を行うことが大事だと思います。
まとめ
後編をまとめます。
- プロセス消化にかかる時間を効率化する
- 文系の勉強に机や筆記具は不要。「書く」の時間効率は悪い!
- 空いた時間を味方につける。いつでもどこでも学習は行える。
- 学校の授業を自分に合う形にカスタマイズして、時間を生み出そう。
- 忘却曲線を受け入れて、忘れる前提で×nをプロセスに組み込んでしまう。
- 心理的ハードルを下げるためにも、プロセスはなるべく手間のない形に設定を!
以上です!一応断っておきますが、本内容は文系の勉強を念頭において書いておりますので、あしからず。
余談
不思議なもので、こういったプロセスを回していると、ある時、暗記力が研ぎ澄まされている状態に入ります。これを私は「ゾーンに入る」と呼んでいます。
てか今名づけました笑
このゾーンはすごいです。ものすごいスピードで相当量の対象を覚えられるようになります。おそらく、プロセス消化に伴う訓練で、脳がそれ用にカスタマイズされるのでは、と思っています。
是非、生徒さんにも味わって欲しい体験だと思い、記載しました。